デコルテの語源はローブデコルテ。
これは18世紀フランスが発祥と呼ばれている女性の超フォーマルだ。ネックラインが深く開かれていて胸元も背中も見せて、極めて優美ながらも女性美を強調するというイブニングドレス。
正直、これは神がかったファッションだと思う。
フォーマルながらも女性の色香も感じずにはいられない。優美でありながらも蠱惑的。
人類史上でもまさに神がかったバランスを持った女性のファッションだと思う。
実際、ただの妄想ではなくローブデコルテは女性がその肉体美を見せつけるという面を持っていたのも事実だそうだ。西洋の女性礼装でもっとも格式の高いものとされていながらそれなのだから、おそれいる。
そんなローブデコルテを語源としているのが、デコルテだ。
デコルテは、フランス語で『襟ぐりの深い』という意味の形容詞である。
それが転じてファッション用語となり、今では『首元まわりから胸の谷間までの広い部分全部』をデコルテと呼ぶようになった。
ただ、『胸の谷間から胸上部あたりまで』をデコルテだと思っている人が割と多く、これは間違いだ。
それは、デコルテの一部である。
本当は『うなじ』もデコルテの一部なのである。
これは、よく考えてみるとわかることで、デコルテの美しさは『胸の谷間』だけでは成立しない。
デコルテラインと呼ばれる首筋から胸元まで──デコルテの全域からくるバランスとその全域の美によって成立するものである。
考えてみてほしい。
胸元がきれいでも、その上にある首回りの手入れが不十分だった場合、それを美しいと言えるのかという話だ。
やはり、デコルテそのものも総合美なのだ。
他人に対面したときに必ず相手が見るものは顔である。顔を見れば、当然視界の中にデコルテも入る。
だからデコルテもきちんとケアしていきましょうという話なのだが、そのデコルテの美しさ自体もまた総合美と言えるのです。
デコルテという言葉の語源を探るだけでも、「そもそもそういうものである」と言うことがわかってくる。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という。
デコルテの話に関しても、これは同じことが言えそうだ。
そんなデコルテを専門にケアできるアイテムを1つ紹介しておこうと思う。
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