本当に実在した人なのかどうか、長年議論されている聖徳太子ですが、今年は彼がお亡くなりになり1400年という記念すべき年だそうで、2021年4月3日から5日まで、奈良や京都のさまざまなお寺のお坊さんが法隆寺に集まり、法要をしていました。
私たちが参加したのは、5月5日の最終日。この日の奈良は真っ青な空で快晴でした。4日はあいにくの大雨。
私たち一般参拝者の人以外に、招待客が450人ほどいらっしゃるのですが、4日の人は可哀そうでした。近所の喫茶店のスタッフによると、雨に降られた参拝者たちが濡れながら飛び込んできたそうなんです。
本来ならば、こういうイベントは、事前にテレビで紹介され、歴史ファンや神社仏閣好きな人たちが大量に押しかけそうですが、おそらくコロナのせいでしょうね。ほとんどテレビで報道しないので、人は少なめでした。
私たちはたまたま法隆寺の公式サイトで見つけたのでラッキーでした。友達が奈良に来る日とちょうど重なっていたので都合が良かったです。
それから、ダウン症の書家である金澤祥子さんが来られていました。書かれた言葉は「共に生きる」。
コロナ禍で、女性や子供の自殺が増えていると聞きました。経済的に困窮しても優しい友達や家族に囲まれていれば、人は自殺はしないと思うのです。
こういった時期には助け合いが何よりも大切。
金澤祥子さんの「共に生きる」という言葉が心に響きますね。
「翔子さん、すばらしい!」と声援が飛ぶと、涙を流されていました。
翔子さんは、1985年生まれの35歳。お母さんも書道の先生です。お母さんと二人三脚で、力強い文字を披露してくれました。
障害があり、ご家族でご苦労されたようですが、みんなに力を与える素晴らしい女性へと成長されました。
法隆寺では。玉虫厨子や聖徳太子の子供の時の像、百済観音、秘仏である救世観音を見学しました。また聖徳太子の歴史書でも読んでみようと思います。私は絶対に実在されていたと思いますよ。